診断前に出ていたその他症状
包丁で切った指の血が止まらない
血小板減少性紫斑病の診断がついた今、月経過多以外にも何かと血が止まるのに時間がかかっていたことを思い出しました。すでに「診断がつくまで①②」でもお伝えしているものもありますが、一覧できるよう載せておきます。早期診断にお役に立てればと思います。
靴擦れの血が止まらない
決定的な診断がつかないために、世の中に大勢いる『貧血』の人として生活しているため、体調が悪いながらも就活をしていました。時代は就職氷河期と言われている頃でした。ストッキングを履き、パンプスを履いて面接会場まで向かっているときでした。靴の中でかかとが滑りだしたので見てみると、くるぶしから下のストッキングの中が血で溢れていて、ヌルヌルしていました。あわててティッシュを詰め込んで、途中で新しいストッキングを買ったことがありました。
髪の毛が抜ける
病気が発覚する直前の頃には、大量の抜け毛があったことを思い出しました。フローリングの床にたくさん落ちていて、よくコロコロで取っていました。
アトピー性皮膚炎が悪化する
元々のアトピーがさらにひどいことになり、顔・首・生え際・肘&膝の裏・手首、その他衣服で擦れるところが搔きむしって赤紫色になり、皮膚がボロボロ落ちる状態になりました。もう、ステロイド剤の辞め時がわからないほどでした。特に人から見える顔・首・生え際がひどかったです。
貧血症状が悪化する
ヘモグロビン値など赤血球系の数値がすべて低くなっていたので、1階から2階への階段を昇り終えたところで息切れがひどくいったん回復するまで床に寝転がっていました。息が整ってからようやく部屋に行く、ということを繰り返していました。
一般的な症状がなかった・・・
血小板が少ないと「歯茎から血が出て止まりにくかった」とか「鼻血が出る」というのをよく耳にしますが、私の場合は出血性ショックを引き起こすまでありませんでした。唯一当てはまっていたのが、月経過多・生理が止まりにくいことだけで、この『いわゆる症状がない』ことが診断を遅らせる要因になっていたと思います。
以下、難病情報センターに掲載されているITPの主な症状です。参考まで。
とにかく医療機関へ!
「体が普通じゃない」と少しでも感じたら、一般論過ぎますが、まずは医療機関へ行ってください。そして、そこで診て治療してもらっても治らなかったら、別の病気の可能性を探ってください。病院をはしごするのは労力がいると思いますが、今はインターネットやSNS等、自力で情報を得ることができます。できるだけ早く発見して適切な治療を開始してほしいです。なぜ私が早期発見を訴えるのかというと、この後続く治療編でお伝えしていきますが、大量のステロイド投与を受けることになり、闘病に加えて、副作用との闘いも長引くことになったからです。